・ 喉が泡だらけでも足うらに噴射を指令しなければ 筒状だったのはせめてもの慰めだが 星の名前が彫っであったかどうか ・ 青空がアイスキューブ状に分離し まぶしい その一片を喉に流しこむことができそうだ 凍った言葉がとけて流れだすかもしれない ・ いつまでも遠く 星が星を産みあって光が凝固していくところ いつでも途中のどこか闇のきらめきをひと駒だけ挿入する (『公会堂の階段に坐って』「言いそこない」より抜粋)