当店のポリシー

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 私が25才で酒屋の仕事に携わるようになったころ、地元、「灘」のいろんな蔵元にずっと問い続けていたことがあります。それは「あなたはこの灘でどういうお酒をつくりたいのか?」という問いです。
 当時は残念ながらその問いに答える蔵元はほとんどありませんでした。ほとんどの蔵が流行を追い、「剣菱」*や震災で無くなった「菊千歳」など一部の蔵元を除いて酒の味は均一化していました。
 その為、私は地方の蔵元と試飲会や、直接蔵元にお訪ねしたりしながら、しっかりした考え方を持った蔵元を探し、おつきあいさせていただくようになりました。
 しかし、現在、「灘」の蔵元も世代交代が進み、徐々に自分の酒造りのテーマを持つ蔵元も現れてきました。そして、自分達が造るべき、そして次代に継承するべき「灘の酒」というものはどういうものであるのかという事を追求し始めたのです。そして、次々と素晴らしい試みがなされ、本物と言うにふさわしい酒が誕生し始めました。
 それに対して、私ができる事は、できるだけたくさんの方にそうした「本物の灘の酒」を飲んでいただく事だと感じました。いずれも「心ある酒」です、どうぞ御賞味ください。

 なお、当店の方針としてあまり清酒の成分表にはこだわりません、ワインに成分表がないように、清酒も官能を以て判断するのを正道と考えています。

*あまり知られていませんが、剣菱は全製品、蔵つき酵母の山廃造りまったく機械化していないの唯一の蔵元なのです。

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