2004.2



2004年2月
◯84/2の手帳から 労働組合の出張(日教組の研修大会)で神戸に。あのきれいな街に震災後行っていない。
◯94/2の手帳から ボブ・ディランさんのコンサート。武道館に行ったのはこれが最後だったかも。

「読むこと、自由−−1・2月に読んだ本」(2004/2/25)

 今月は日記書きに追われてというわけではありませんが、この欄の更新をしないままになっていました。たまにはひと月くらい休んでもと思わないでもありませんが、一応、最近何を読んだかリストをまとめてみました。

1月

『小林信彦60年代日記』(白夜書房)調布市・知恵の輪(ネット古書)・1000円
谷川俊太郎『ONCE』(集英社文庫)両国・ブックオフ・100円
小林信彦+荒木経惟『私説東京繁昌記』(ちくま文庫)神保町・岩波ブックセンター
ヘルマン・ヘッセ『ガラス玉演戯(上)』(新潮文庫)以前より所有
小林信彦『私説東京放浪記』(ちくま文庫)神保町・書泉グランデ
佐々木倫子with 小林光恵『おたんこナース 1』『2』(小学館)家族が買ってきた
大庭萱朗編『色川武大・阿佐田哲也エッセイズ3 交遊』(ちくま文庫)初台オペラシティ・紀伊國屋書店
小林信彦『地獄の観光船』(集英社文庫)札幌市・花島書店(ネット古書)・900円
ヘルマン・ヘッセ『ガラス玉演戯(下)』(新潮文庫)以前より所有
原彬久『岸信介』(岩波新書)マンションのごみ箱で拾った
Tim O'Brien "The Things They Carried" (Broadway Books) Amazon.co.jp
『植草甚一日記』(晶文社)江東区立図書館
米国国務省国際情報プログラム局編『私たちはなぜアメリカ人なのか』(ゆまに書房)神保町・岩波ブックセンター
鶴見俊輔『夢野久作と埴谷雄高』(深夜叢書社)神保町・小宮山書店・1600円
『明治の文学 二葉亭四迷』(筑摩書房)Amazon.co.jp
植草甚一『モダン・ジャズのたのしみ』(晶文社)神保町・波多野書店・700円

2月

Naomi Shihab Nye "Habibi" (Simon Pulse) Amazon.co.jp
植草甚一『ニュー・ロックの真実の世界』(晶文社)川崎・ざりがに堂(ネット古書)・1000円
植草甚一『J・Jおじさんの千夜一夜物語』(晶文社)神保町・長島書店・1500円
Sven Birkerts "My Sky Blue Trades" (Penguin Books) Amazon.co.jp
中上哲夫『エルヴィスが死んだ日の夜』(書肆山田)神保町・三省堂書店
Primo Levi "The Periodic Table" (英訳、Schocken) Amazon.co.jp
徳川夢声『夢声戦争日記 抄』(中公文庫)神保町・岩波ブックセンター

去年の暮れに、駅の構内で店を開いていた流しの古本屋で、植草甚一さんの『ぼくのニューヨーク地図ができるまで』(晶文社)が美本で安かった(400円)ので買って読んで以来、しばらく読んでいなかった植草さんの本や小林信彦さんの本が読みたくなって、古本や文庫あるいは図書館で借りて読んできた。とくに植草さんの本は、植草さんの、本を和書洋書雑誌かまわず毎日のようにガンガン買ってガンガン読み、輸入レコードをガンガン買って、金が足りなくなると付けにしてもらったり前に買ったレコードを売ったりして買い、そして聴き、それらを紹介する文章(洋雑誌の記事の抄訳みたいな、今なら許されないかもしれない文章も少なくないが)を締め切りに追われて毎日徹夜のようにして書き、起きると散歩に出ては何か買ってしまうということのおびただしい繰り返しの集積で、すごく大変だなあ(若くもないのに)と思う一方で、生活全体を自分の趣味の要塞のようにしてしまった植草さんの自由に思いを馳せた。締め切りに追われても、つい雑誌の広告記事を切り抜いてコラージュを作ることに没頭してしまったりする植草さんを、林哲夫さんは最近の文章で、瀧口修造さんと並ぶ日本のシュールリアリストと評価しているが(「書評のメルマガ」のvol.148)、さもありなんと思わされる。
 自分と来たら、仕事に追われ、土日でやっとひと息ついてまた仕事、合間は本を読んでいるばかりの日々だが、その向こうに青空のような自由を夢見ることを忘れてはいない。"The Periodic Table" と『夢声戦争日記 抄』はまだ読み終わっていないけれど、偶然2冊とも大戦期についてふれた本になった。


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